琉球の秋 第二章/朝焼彩茜色
 
の余韻
 黄胡蝶の朱色に仲間と募る大胡麻斑蝶は私の瞬き

 どのように泳ぎ切ったか 足跡は一歩一歩 永遠に傾き
 今頃 うりずんが抱きしめて 微笑んでいてくれている

 そう想えないと締め付けられる 黄昏に擽る南風
 あいも変わらず その季節を苦しいほど 愛して止まない

 止まない

 止まない

 琉球の 秋


※うりずんとは、 潤い初め(うるおいぞめ)通常、初夏につかう
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