雨に濡れた意志手紙/朝焼彩茜色
 
雨に濡れた意志手紙 

 親愛なる人

  雨が糸の様に降り続いています
  止められない想いがあるかの様に 燃えています 
  生まれてきた意図を紡ぐ様に 太い一本道を歩いて
  私と出逢いました

  恋に落ちることは容易いアイコンタクトでした
  拒む理由などは 自由の空の下にはなく されどの理由がありました

  一線を越えることは儚くはためき 煌きはありましたが
  節度の越える現実に背を向ける愚かさや幼さは 知りません

  互いに愛し合っていても 結ばれない実りもあります
  
  雨の音は親愛なる声質は湿度を帯びている

 親愛なる人

  私は前へ進みます
  また次の道で出逢うでしょう
  そんな予感を糧に 私は前へ進みます

                     朝焼けを彩る茜色
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