ユニセフ/月乃助
 
子を見殺しにしたところで、
そこはかとない 僕の夕げの食卓に
わずかな光りさえ 影さえ おとすことはないはず


政治にすべてを言い訳にし
 救済を課すのはご免だと 口をとがらせる


つつましい壷は、貧困の
 どれだけの小銭をのみこむのか
そこなしの 満たされることなどありようもない




人の最大の武器が、祈りならば
 ドミノのように連鎖する 波紋のゆたかさが
外(と)つ国の 飢えた母子まで
今 とどけ




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