朝から どうでもいい話/佐々宝砂
 
なくなるだろう。いまだって出不精だが、さらにひきこもりになってしまうだろう。小さな鼻でもいい、あきらかに整形手術で作ったような鼻でもいい、無様にふくらんだ団子っ鼻でもいい、なんでもいいから鼻がほしいと思うだろう。鼻というものは切実に大切なものなのだ。ハンセン病で鼻を失い、整形手術で鼻を作った風見治の『鼻の周辺』を読むと、鼻の重要性がいくらかわかる。

ネットでは顔が見えない。見えないから困るという人もあるが、見えないからいいのかもしれない。この話はまだ考えてみる価値があると思う。なので続く。

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