夜の数えかた/マーブル
 

階段をいつまでも
見ていた




あなたの優しくかなしげな
旋律は宇宙を舞い
わたしの肌に付着する
なみだの粒なのか
水滴でできている
その音や感情は
わたしの肌で蒸発してしまう


何ももないのだ
ひまわりがただ光を
求めるように
とても静かで優しい事だけなのだ
あたりいちめんがピアノのように
何もかもが願いや祈りでできている



かなしいことも
ないのだ



嬉しいことは
言葉にしたい



海へたどりつく
何もかんがえないで
砂浜をゆびさきでなぞる


さらさら
ざらざら
粒々
愛しい



さよなら 可哀想な詩



もうすぐ夜明け


いってらっしゃい




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