メタリックに溶けた しらけた怒り/朝焼彩茜色
 
力なんて抜いて 瞳なんか閉じて 足音なんか響かせず
滑走路という幻の残像を束ね括り 放棄な姿勢 気だるい

 アバンギャルド メタリックな瞼の上の影り
 人工の色彩からの迷彩に砕け澱む 吐いた息が唸りだす

心なんて心に在らず ただ心臓を意識しながら轟かす 聴けよ
想像の潤みの対もしかり 殺すことなんか 出来てしまうんだよ 聴けよ

 怒りのカウント100まで唱えても 収まらない気だるい収納器
 不発ばかりの 後の爆発 消してしまえる 浅はかを浅はかな目線で潰す

重低音濁音 静かに静かに 腹から いつもの刀を取り出している
見慣れない光景だねなんて 恍けた呆れ捻くれ返る
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