多くは要らない「それだけ」で/ムウ
君と二人で
走れればそれで良い
同じ時を 風を感じれば
多くは要らない
持ち切れないくらいの
赤い花束のプレゼントよりも
一輪でもあなたが育ててくれた
その紅い花 一輪が嬉しい
そんな多くの歓声なんて要らない
ゴールテープの前で待っている
君が静かに抱きしめてくれる
何よりも喜びだ
ぎっしり書かなくても良い
飾り付けは時に想いを遠回りにさせてしまう
だから 紙の最後の行にあなたの小さな字で
好き それだけで僕は十分なんだ
大切な何かを伝えるとき
多くは要らない
一つで良い
その「それだけ」で
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