蛇口/時子
 
ご近所中に電話を掛けて白い犬を飼っていたおじいさんを探した。僕はというと、大好きなハンバーグも食べず一晩中泣き続け、いつの間にか眠っていた。
自分のしてしまった事に押しつぶされてしまいそうだった。


しかし、おじいさんは消えていなかったし、ましてや死んでもいなかった。
次の日、僕は父に連れられてその公園に向かった。現場検証みたいなものだ。
すると、昨日消えたはずのおじいさんが、公園の入り口からひょっこり顔を出した。
僕は2度目のパニックに陥った。


おじいさんは、蛇口の水が言った通り、おばあさんとゴンと一緒に仲良く暮らしていた。しかし、病気でおばあさんを亡くし、
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