禱/るるりら
しろく しかくい たてものの中から かわいた無数の命の声がするのを
しずめるかのような噴水
しろさ きわだつ 広島平和記念資料館を想いながら
床についてみた夢は
しろい塩で できた迷路だった
まるで温度のない雪のよう。しかし、雪というより むしろ熱だ
塩の迷路は 進むほどに ほどけ
わたしの郷里の山河が 真っ白な景色として現れた
この大地は この心の内では、すべてが清めの塩なのだ
実験なのは この町だけじゃない
この町は 息をふきかえした
過ちなのは この町だけじゃない
遠い国の どんなに安全だと おもえるような地域のワインでも
核実
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