夏おんな/
石田とわ
焦げつくほどの灼熱の道
このまま歩いて行けるだろうか
じりじりと焼かれ続け
息絶えてしまうのではなかろうか
あぁ、それでも
あなたがこの道を行くと言うなら
どうしてわたしだけ
逸れることができようか
行きつく先には何もない
灼熱地獄は真実も正しさも焦げつかせ
わたしを試し、惑わせる
たったひとつの愛だけが
ただひたすらにわたしを歩かせる
じりじりと焼かれ焦げついて
夏のおんなは
愛に生きると誓って歩く
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