現代詩手帖年鑑2005を電話で注文する/天野茂典
この辺の本屋では
なかなか
手に入らないので
直接思潮社に電話を入れた
正月の三日だというのに
営業が出た
編集にはたびたび電話を入れるが
営業は初めてだ
現代詩手帖年鑑2005がほしかったからだ
むかしはたびたびお世話になったものだが
いまでは若社長の頭の片隅に
残っているかどうかだ
残雪がまぶしい朝
フォークソングを聞きながら
お年玉のように早く振込用紙がとどかないかと
詩のお正月を待つ身になった
わたしの耳は
貝のから
海のひびきをなつかしむ*だ
*ジャン・コクトー
2005・01・03
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