現代詩とは?/ヒヤシンス
 

小高い丘に立ち、眼前の大海原を見つめる二頭の馬。
風になびくたてがみで呼吸しつつ、何故お前らはそれほどに発汗する。
水平線が地球のほんの一部を露呈してはいるが、
それさえお前らの足元を脅かしはしないだろうに。

丘の木陰で休む二頭の鹿。
そのうち一頭が足に怪我を負っている。
もう一頭がそれを庇いながらさらなる悲劇に見舞われないよう警戒する。
もしもの時の結果はお前ら自身よく解っているだろうに。

もはやここは日差しに水分を奪われた荒れ野。
誰の目にも留まらず、記憶にも残らず。
ただ一人、私だけがきっと理解し忘れないだろう。この行為。退屈な一人遊びだ。

私はただの下郎。
つまらないことも楽しめる。でも怒らないでほしい。
たまには必要なのだ。くだらない最高の気晴らしってやつが。

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