一人ぼっち/北橋勇輝
 
雑然とした部屋で
日々を過ごして
見えるもの全てを
眼に押し込みたくて

携帯電話の充電
もうそろそろ無くなる
充電しなきゃなあ
面倒臭いなあ

あなた、一人ぼっちは
嫌だって言うけど
最初から僕等、一人ぼっちだろう?
それでも、あなたは必然のように人と繋がりたがる

もし、まだそこにスペースが
余っていたら僕を入れておくれ
あなたが部屋に来たら
必ず「お邪魔します」はかかせない

あなたが部屋に来ても
部屋を片付けないようになった
天井が僕等の愛の行為、見張ってる
そしてあなたは僕の目を見ないで
「また来るよ」と言った
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