地獄の闇ナーベン!! の巻/ホロウ・シカエルボク
 
ントラーメンのみそスープと和えられた酢のものだった。そのとき彼の頭の中には、天地が揺らぐほどの衝撃と絶望が渦を巻いていたという。

頑張れ、頑張れっ…自分を鼓舞しながらひとつひとつ口に入れる、噛む。畜生っ、何でこんな思いをしなければならないんだ。彼の頭の中で尾崎豊が寂しい目をして呟いた。


「No One Is To Blame…誰のせいでもない。」


ああそうだよ、あんたの言うとおりだチクショーメ。


かくして彼は、そのおぞましい闇ナーベンを食べ終えた。食休みもなしに器を台所に運び、僅かに残ったスープを流しに捨て、水をじゃんじゃん出した。早く流してしまいたかっ
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