地獄の闇ナーベン!! の巻/ホロウ・シカエルボク
パイスの味がやってきて…」
勘弁してくれッ、この世のものじゃないッ…、と、彼は思ったという。だが、彼は、食べ物を残すのが嫌いな性分だ。こうなったら食うしかない…そう覚悟を決めて次々と啜り続けた。
「あの瞬間ですよ、ああ、馬鹿なことやっちまったナって…本当に後悔しました。遊び半分でやっちゃいけないんだって。」
もう、食事のおともで流している、YOUTUBEで見つけた昔のアンビリバボーの動画もろくに目に入らなかった。怖い写真なんかよりずっと、恐ろしい思いをしていたのだから…。
何故だろう、舌が痺れてきた…。きっとコショウのせいだ、と言い聞かせて、彼は食べ続け
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)