森林限界/月乃助
 
一杯の薬を飲んで、眠るのさ
    悲しみをわすれるために
    誰だって砂漠の領域を持っているからね、


少年 「それから?


蛇  「簡単さ、
    生きるのさ


( 少年が、首をふりながら 立ち上がり砂漠から去る )
( 砂漠は、光りを失い 闇がおとずれ、 )


蛇 「どうしてか、
   ヒトはものごとをいつも複雑に さらに混沌にする
   その必要など、少しもありもしないのに


それを、証明するのか
蛇は、すっくと立ち上がり 背伸びをすると
山道を 二本足で歩き去った


あとには、蝉時雨ばかり そこも かしこも


I am afraid that I lost myself again.
Please show me the way out.
   



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