涙は枯れて/
莉音
顔も知らない
データだけの
“知り合い”
孤独じゃない
――フリをしていた
ずっと
ずっと
隣で笑ってくれる
人など
いませんでした
所詮
そんなの
ただの他人
指先一つで
ちぎれる「かんけい」
それが かんけい
するということ
私にとっては
それが。
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