成長すること/ヒヤシンス
大草原の中、一人仰向けになり雲を見ていた。
青空にぽっかり浮かぶもの、地平線からもくもくと湧き上がるもの、
風と共に流れてゆくもの。一つとして同じものはない。
我々人間と同じだ。
どこまでも真直ぐに伸びる道の真ん中に立ち、地平線を見ていた。
あの向こう側には一体何があるのだろう。この道はいつか枝分かれするのだろうか。
行ってみなければわからない。行った者にしかわからない。
我々の人生と同じだ。
人間とは常に選択を迫られる生き物だ。
決断を迫られる生き物だ。
しかし、決断しなければ先には進めない生き物だ。
自分の決断を誤ったと考えてはいけない。そういう時はどれを選んでも誤りなのだ。
人生に正解などないとはこの事だ。やってみなければ何もわからない。
決断し、感じて、解決する。この繰り返しが成長。そして成長できるのは人間だけだ。
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