月魂?つきしろ?/月乃助
{引用=
目をさます
灯火(ともしび)に光りをともす
夜の帳をとく
忘れれば 万物の命を病めさせる
部屋に家具ひとつなく
静寂に そこは
音という概念すらありもぜず
ひとたび窓を開ければ 天空は、
惑いの星がのしかかる せまり
あふれる 天体の音楽にみたされた
笑い声は喜びの それは、どこかで
銃声と、叫び声にとまり ときに
怒りも 音の波をなし うちよせる
瞳にうつる
星の色は、いつか部屋の住人の憂愁をさそう
住人の仮説 ?
あの星は悲しいがゆえに 蒼くかがやく
平和であれば 緑に
幸せであれば 桃色に染ま
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