月魂?つきしろ?/月乃助
 
{引用=
目をさます
灯火(ともしび)に光りをともす
夜の帳をとく
忘れれば 万物の命を病めさせる


部屋に家具ひとつなく
静寂に そこは
音という概念すらありもぜず


ひとたび窓を開ければ 天空は、
惑いの星がのしかかる せまり
あふれる 天体の音楽にみたされた


笑い声は喜びの それは、どこかで
銃声と、叫び声にとまり ときに
怒りも 音の波をなし うちよせる


瞳にうつる
星の色は、いつか部屋の住人の憂愁をさそう


住人の仮説 ?
 あの星は悲しいがゆえに 蒼くかがやく
 平和であれば 緑に
 幸せであれば 桃色に染ま
[次のページ]
戻る   Point(12)