太陽と星/
多紀
太陽が沈んだら
星が煌めくでしょう…
君の一番の夢が
消え失せても
違う光が見えるかも…
君の太陽は本当に
太陽だったの
もしかしたら
見世物小屋の
薄汚れた
ライトだったかも
君も僕も幻を見ていたのか
君の輝く場所は
闇夜にあるかも
美しい影絵のように
太陽は沈んでしまった
そして目眩のような
満天の星座が
君を導く
優しい神話のように
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