夜明け/
莉音
音のない静かな夜に
ぼんやりとした目で
窓の外を見た
あの空に光が戻るまで
どのくらい待てばいい
何も分からない
ここがどこで
今がいつなのか
陰に沈んで
見つめていた
暗闇の向こう側で
怯えている私がいる
その私の隣で
この終わりない夜に
密かに安堵する私がいる
底知れぬ夜よりも
東の空に浮かぶ朝の光に
絶望を感じる私がいる
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