さよならルル/
吉岡ペペロ
でいたときのこと、リリと見つめ合えたこと、あれはなみだの乱反射、あー、きもちいい、痛いのはやだ、でも、ぼくは、自由、自由、思い出があれば、どこへでもゆ、け、る、フクロウさーん、思い出があれば、ぼくたち、は、じ、ゆ、う
リリのまえにちゃぷと音をたててルルの足が落ちました。
「さよならルル」
リリはいまなんで鳴いたのかもう忘れていました。
リリがまたちいさく鳴きました。
「あたしはなんで泣いてるんだろう」
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