ピンポン球/
かわぐちひろ
曽祖父の時代
人類はピンポン球の上にへばりついていた
祖父の時代
人類はピンポン球すれすれをやかましく飛び回っていた
父の時代
人類はついに1メートル先のパチンコ球まで到達した
僕の時代
人類は隣にあるオレンジ色のピンポン球を目指している
君の時代
人類はきっと仲間の住んでいるまだ見ぬ球を目指すだろう
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