未完成した/未満ちゃん
の軌道を無理に曲げるように
わざと廻り心地のよくない小さなプラスチックテーブルに突っ伏して
やっぱり目のまえに覆い被さった安っぽい木目調の嘘にうんざりしながらも、
こぼれたチョコレートのかけらと、ごちゃごちゃに積まれた星々を、救難信号みたいに
定期的に深更の空(そらぞらしいどこか)へ払い飛ばしながら、夜のあいだ中祈っている
たまに知らない誰かがその光を見つけては、なぜだかそいつも祈っている
(シチハチ クジシチ ハチクジ)
ながいこと手をつけなかったコップを遠巻きに眺めたら、
なんだかおもっていたよりずっと青くみえたみずのなか
居心地悪そうに繋がったチョコレートと
口にすると嘘みたいに溶けていく救難信号と
声一つ上げず等分されてしまったわたしが
混ざりあって映っていて
「これであるいみ完成しているのかもしれないな。」
そう思ったの、本当
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