トリビュートペポパンプ氏 我が良き友よ/梅昆布茶
だって彼は唯一無二の盟友だったのだから。
生き延びるという意味では確かに敗北者かもしれないが僕は彼のいちばん最後の詩を胸に刻んでおこうと思っている。
勿論技巧派でも飛び抜けた感性でもないのかもしれないが僕にとっては魂を揺さぶる大切な一編に違いないと思っているのだ。
ちょうど二十歳の原点の高野悦子さんが鉄道自殺する前に残した澄んだ響きの詩のように僕の心の湖底深く沈んでゆく言葉なのだ。
幸いまだ作品は残っているので是非ご一読を乞うものだが。
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