理性と狂気/はなもとあお
理性と狂気
意思決定において
必要な情報
正しい目標は何か
それぞれの個人において
モデルは、ない
システムは
自らが自らのかがみとなり
うつし出されたものを
自らで判断する
迫りくる狂気に立ち向かうには
それしかない
だって、誰も信じられないから
自分だけの孤独な戦い
他者を受け入れるだけの
闇が明けるまで
失った信頼の底を
補強するのに
誰が自分を心配していて
いまに悲しんでいるかを
客観的に見ることが
必要
理性には底があって
信じるものという柱がなければ
知は
何の役にも立たない
明日への一歩さえ出
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