戯曲「ノーパンガール」(習作つづき10後半その2)/星☆風馬
ることあるうちは人は死なれんからのう」
龍児 「早う、輪廻の渦から抜け出たいものじゃな」
奈津 「そげなもん、とっくに抜け出しとるじゃろうが、あんたも渚はんも。もう生まれてくる気なんぞなかろうがに」
龍児 「もうこんだけ生きりゃの。お、そうじゃ、渚はん、花火見ていきなされ。今度のは3年ぐらいちょこちょこ山さ籠って作ったんじゃが、いちばんどでかいのだぞ。せっかくじゃ、見ていきなされ」
せむし「おお、そりゃ、楽しみじゃの。じゃが、夜はわしも仕事での。彼女待っとるき、そろそろ帰らねばならんのよ」
龍児 「いやいや、そげに時間はかかりはせん。もうあの宝満山のてっぺんにあるから、あとはこのボタン押
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