4/24/はるな
ます。
わたしたちはいつも、何も征服する必要がありません。
奪われるものものは、わたしたちのものではありません。
わたしたちはつねに、何にも対抗できません。
もしわたしがいつもわたしでいられるのであれば。
息と、指でした。
それが最初でした。
塩からい水のなかで、息ができたはずです。
(たとえそれを呼吸と呼ばないのであっても)
わたしは、ひとつをしらなければならない。
わたしはほんとうの、一瞬をみました。
それは世界でした。
世界の終りはつねにそこにあって、
だれもかれもがひとりきりです。
そして、ひとりぼっちのひとはいません。
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