生き残った夕暮れがいる橙の窓の灯/あおば
 
                  130428



これが僕の車だよと
ミニ四駆を摘み出し
机の上にひょいと置く
走り出した鈍色のミニ四駆
揺れ動き燃え盛る
激動の山地へとひた走る
オート三輪ではたどり着けないこのカーキ色の大地にも
たくさんの骨が埋まっている
四駆のパワーも吸い取ってしまう歴史の泥深さ
最強力のジープでも越えられない罪深さと
歴史学者達は考えるかも知れないが
運転を指揮する僕は要注意と揶揄される
経験不足の中尉です
気の良いのだけが取り柄の
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