言葉ちゃんについて/はるな
 
自由です。自由で無敵で、でもかならず意味を持っています。なんと言ったらいいだろう?もし言葉が、完全に自由で奔放なだけのものだったら、それはもう言葉じゃないから。

限定されることで、はじめて物事は永遠を知ります。
永遠は一瞬にしか宿らない。永遠と一瞬が触れるとき、すべてはすべてです。自分の体を抱くことができます。背筋が凍るほどの見晴らしを手に入れられるかも。

言葉はとてもいいですね。
わたしはわたしの枷を外すことができません。それは、わたしにもともと意味がないからなのかな、と思うときがある。言葉には意味があります。だから、どんどん、脱がせてゆくことができる。光るお米みたい。

きっとそのうちには、とても、とてもいいところに行けると思う。
でも、みんな、どこかへ行ってしまう。
それが悲しくて、泣いていると、言葉がぶよぶよと太っていってしまった。
でも、そういう言葉は、わたしだけに優しく、怠惰で、それもやっぱりいいなと思います。
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