言葉ちゃんについて/はるな
文字や言葉にいつのまにか課せられている枷をはずしてあげると、詩になる。
生きるということの意味を考え、だんだんと自由になってゆくと、それが死であることとは、ちょっと似ているかもしれない。
言葉はとてもいいですね。
意味を持っています。
意味を表すための言葉と、それが成長していった言葉と、ありますけどどちらもいいですね。そんなふうに言葉は社会のなかでもわたしのなかでもそれぞれべつべつに育ってしまうので、ときどきその着ぶくれした言葉を少しずつ脱がせてゆきます。
洋服よりも野菜や果物の皮のほうがちかいかもしれない。脱がせていったものたちも言葉自身なので。
そうすると、言葉はとても自由
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