せきをしてもひとり?/そらの とこ
 
らの症状を口にできないじゃないか。
筆談をしてみる?
考えてはみるが至極面倒くさそうである。
病院も諦めるか。

ハァーと溜め息を吐こうとしたら案の定咳が出た。

しばらくすると、ゲホゲホという咳に変わってきた。
それでもずっと止まらない。
段々と喉が痛み出してくる。
喉の奥で血の味がするような不快感。
どうしたものだろう。

よし!横になるか。

冷たい万年床に体を横たえる。
ああー、こんな時に恋人か愛人でもいたらなぁー。
ゲホゲホ。
咳をしながら少しうとうととしてきた。
眠れるならそれが一番だ……。

あっ、そういえば――
その時、何を思いついたかは
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