誰か/nia
 
浮かび上がる

限り無い 私という誰か

そいつは とどまることができない

永遠の繰り返し 間断なき 不確かさ

導かれたのは 絶望ではない いつもの腐った風景

もし あなたの望むようになれたなら

そんな台詞はもう 聞き飽きたみたいだ

私が 捧げるべきものは

まだ あの昔の祈りのなかに

触れられるほどに 匂い立つ

歌声が ほどなく 現れるから
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