地に足つけて/シホ.N
 


うわ滑りせぬよう
地に足つけて
踏み出せば

見渡すものは
主観の世界

彩り
カタチ

ひかり

発語はいつも
見えない
暗喩


から回りせぬよう
地に足つけて
歩んでみれば

地に血が
したたり
ただ一歩さえ
痛みを伴う


飛びそうな
意識を掴まえ
地に立たせ

根付く
大なる樹木に
生かされる


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