新緑の予感/小川麻由美
 
あぜ道の草刈機の音

遠くに聞こえ 想像する

労働する人の尊い汗のしたたり

うなられた田んぼ そしてその へり

へりの必要美に心奪われる

水がはられた田んぼに思いをはせる

かたや 休耕田

倒れたヨシが群生している

ことごとく地面に横たわり

枯れた色調に心奪われる

新芽が地下で 今か今かと

太陽を浴びるタイミングを伺っている
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