呑/山崎 風雅
 

淡色の国を歩けど

 辿り着く里のなし

囀る小鳥の声 
 
 響く朝に

 太陽の子

 かかる影の

  桃色に染まる風の先に

   解けだした あの日のひとり

 先端の尖った未来を教える本に呑まれるのなら

 酒に呑まれる


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