自重ゼロパーセント/未満ちゃん
すごめんね。
でも、そういうのむりやり部屋のかべに、可愛くかざってあげれば、
たまたまあいていた迷えるのぞき穴なんかきっとぜんぶ隠せるよね
そしたらラッキーって心底思えるからわたし夜通し踊って、ねえ、いま床が抜けてさ
墜落したさきが未来の無人のコンビニだったなら
すごくいいとおもうんだよね
そこはきっと、色んなご都合『よくできました。』でうめた世界だからさ
いきもの以外はなんかみーんなぷかぷか浮いてて
それが羨ましくてしょうがないわたしは、りっぱな未来人のくせして、
未だに土へ還りもしない空き缶で、そらにらせん階段をえがくのに、
なんだか足らないねって、だって、
わたしどうしてもそいつらを見下ろしてやりたくて
けっきょく、まいにち自販機の前に座りこんでいるんです、果汁も気にせずに
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