さっき君の詩を読んでみたけど、とても酷かったよ。/北橋勇輝
ほら、この前、君が
「私の詩を読んでみて」って僕にノートを貸してくれただろう?
それでね、さっき読んでみたんだけどね
とても酷い出来だったから、驚いたよ
だって、だってね
読み終わっても全然、心に響かないし、
とても、ありふれたものだったから。
まるで、どこにでもいる小学生が作ったような詩だよ
あの詩は結構な長さだったけど
正直、読んでいて時間の無駄だと思った
だからね、だからね、
これからはね、
僕が出てくる詩を書いてくれよ
お願いだから
ほら、さっきまで僕のこと忘れてただろう
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