告白貞淑妻昼下がりのわななき・逮捕編/平瀬たかのり
それはそれは凛々しかったこと
わたし思ったわ
きっとこのピカピカ紺色の制服は
彼に着てもらうためにあるんだなって
そのとき夫のステテコハラマキ姿を思い出したのです
いつもいつもステテコハラマキ
お隣さんが回覧板持ってきてもステテコハラマキ
うちの両親が訪ねてきてもステテコハラマキ
いつかなんてパチンコ屋へもステテコハラマキ
あんまりみっともないので注意したら
これが俺のトレードマークだなんて
あの鼻毛ビラビラさせながら
何を、何を偉そうに
バッカじゃなかろか
わたしから抱きついていました
わたしから唇を寄せました
ねえ逮
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