キャッスルオブシューズボックス/未満ちゃん
落ちたんだと、
そう、決め付けることにわたしは成功した
(並べられたおみやげのハイチュウの賞味期限を確認したこと自体、
もう何年前のことだろうね
(その隣にはとっくに履かなくなって捨てた靴の箱だけが積まれてて
わたしはいつかそれがわたしのお城になるんだと頭をかかえてた
(ある日わたしはしずかなかおをしながら、
足場のゆがみをしんぱいしてた
(ねえ、今からあなたに、そのはなしを聞かせてあげるかわりに、
新しい靴を買ってもらおうとおもうんだけど
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