モニターの月/未満ちゃん
 
わたしのことだけを応援していたパソコンは、
なんかもう、せかいのおわりみたいにまっくらな顔してて。
だからいまわたし、目の前のあなたに、
『こたえられなくてごみんね』なんて。
わざわざな感じのメールを送信してそのままひとり、ぎゅっとしてる

ねえお互いまんざらでもないよね、身体中パキパキ言っちゃってるし
でも、もっと他にできることとかないのかなって思いながら反面
いま誰か見られちゃったらちょっとやだな、絵的におわってるし。
もしかしてそういう性癖なの?って聞かれたとき
0.5秒で「あいしてる」なんて、なかなか口にできないでしょ?
だってほら相手がクエスチョンマークいくつも浮かべてたら、もう
それ鈍器中の鈍器じゃんね。

なんて考えながらだまって、ながいこと、あなたの静電気を受け入れていた
これ前髪がはりつくのがちょっといやかも。
なんて、小声で文句送りながらうつ伏せで沈む顔に
うすまった青い光があたってる。わたしもうきっと寝てるのに、ずっと、
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