心/十二支蝶
 
舗装もされていない 真っ赤な道を 青吐くように歩くのは
ゆらり列車に轢かれた嘘が 肉を裂き空になる現実の前
真っ白な画面に 真っ白な眼に 真っ直ぐになるように 視線突き刺すように
愛を嗅ぐように ななめを捕らえるように 私は俺をいきているのだと思う。

誰もいない 人混みの上を歩くのは
まるで屋上のなかへ溶け込むみたいだ
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