まどろみ/山中 烏流
 




難しいことを
ムズカシイことのまま、放って

そらを仰いだ



 窓から細く伸びたひかりの帯に

 ひるがえる

 わたしの頭から、逃げ出していったものたちが

 裸足のままで

 猫を追いかけたりもしている




今日はいい天気だった

明日もきっと、そうに違いない











[グループ]
戻る   Point(3)