黙祷/
はなもとあお
こんなとき、声をかけてくれた、あの人が亡くなったと知る。
どれだけ支えられたか分からないのに、わたしは、そのお返しもできないまま、ただ、立ち尽くす。
もう一度話せたら、どんなにいいか。
時は戻らない。
その不在だけがぽっかりと浮いている。
偲びながら、冥福をお祈りすることしかできない。
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