「検閲者」について /
ぎょうてんかん
こういう警告の詩、自由な社会から生まれ出る詩も詩の世界に必要だ。自由をエンジョイするだけでも良いけれども、自由を侵しそうな、自由を蝕みそうな考え、感覚を鋭敏にとらえることのできるのも詩の特権だろう。鈍感、自堕落、呑気、偏見、偏屈、単なる頑固、単なる趣味などに基づく詩もありうるだろうが、そういうものは底が浅い。心に響いてこない。この「検閲者」はまじめに感じたことを読者に報告している。骨のある詩だ。
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