日捲りカレンダー/
服部 剛
この世に生まれてから
今日に至るまでの一日々々を
風に捲られてきた暦は
人生の旅路の果ての
終着駅に至るまで
捲られる暦は
どれほどの厚みだろう――?
産声をあげた、あの日と
棺に横たわる、いつかの
間にある
今日というたった一枚の紙の、重み
を思いつつ
窓枠の空を眺め
頬杖をついてみる
戻る
編
削
Point
(3)