寂しさの宣伝/
maricat
荒れる 騒ぐ
激しい音を立てて
叩きつける涙
あの人に何かあったのかしら
ざわざわと掻き立てられる
涙は降り止むことを恐れているようだ
染み込んでいくその場所は
温もりしか知らない柔らかなスポンジ
あの人は今どこにいて
どんな涙に触れているの
あぁ これは
私の流す寂しさの宣伝だ
看板を高く掲げるより
数多くあの人の目に残したい
それだけなの
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