寂しさの宣伝/maricat
 

荒れる 騒ぐ

激しい音を立てて

叩きつける涙

あの人に何かあったのかしら

ざわざわと掻き立てられる

涙は降り止むことを恐れているようだ

染み込んでいくその場所は

温もりしか知らない柔らかなスポンジ

あの人は今どこにいて

どんな涙に触れているの

あぁ これは

私の流す寂しさの宣伝だ

看板を高く掲げるより

数多くあの人の目に残したい

それだけなの


戻る   Point(1)