詩と感傷について/まーつん
 
ぱを駆け回っている感情に、バケツの水をぶっかけるような言葉を浴びせかける人たちもいるわけで。

 努力不足だ、とかね。
 それで充分なんですか、とかね。

 そういう人たちに、言ってやりたくなることもあるわけですよ。

 ここは練兵場じゃありませんよ、とね。
 そんなに稚拙な作品が目に触れるのが不愉快なら、みんなの目に付くところに、自分たちの御立派な作品を額に入れて飾っておいたらどうですか、とかね。

 馬鹿にすんな、とね。

 感情で十分だと思うんですよ、僕は。
 稚拙な技量であってもね。
 技巧が鼻に附き、素朴さが胸を打つ。そんなことも、あるじゃないですか。
 そ
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