【 私に書けること 】/泡沫恋歌
私は言葉を知らない
豊富な知識も 深い洞察力もない
柔らかな感性も持ってはいない
比喩や隠喩も使いこなせないし
哲学的なことはチンプンカン
コメント書いてもトンチンカン
こんな私に書けることがあるんだろうか
自分の体験に基づいたことしか
分からないし 知らないから
ありふれた日常の四方山話
ふと気になったことや
ささやかな喜びや感動など
ちっちゃな世界の日捲り暦
そんなことを「詩」と称している
それでは駄目かも知れない
そんなものを「詩」とはおこがましい
ごめんなさい!
自分の背丈に合ったものしか
オリジナルとは呼べないから
つま先立ちの言葉なんかいらない
私に書けることを伝えていきたい
2013/02/09
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