木のひと/
服部 剛
日々それぞれの
場面々々に
直観の行為、を積み重ねよ――
行けば行くほど・・・
動けば動くほど・・・
一つの○い出逢いの場に
日向はあふれ
あなたはそこで一所(ひとところ)の土深く、根を下ろす
あなたはそこで天に掌の葉を、広げる
そうしてあなたはいのちの木となり
陽を浴びながら
無数の葉を風に揺らして
全身で唄い始める
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